今回は、頚(くび)の痛みに対して、ここが悪いと特定しやすい検査法について書いていきたいと思います。
頚関節
頚椎正常自動関節可動域 |
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屈曲(前屈) | 60° |
伸展(後屈) | 50° |
側屈(左右) | 50° |
回旋(左右) | 70° |
〇スパーリングテスト(Spurling’s Test)
検査法:座位 頚を回旋そのまま後屈(両側) 理論的根拠:屈側痛・神経根、小関節面の異常・挫傷をあらわす。
〇椎間孔圧迫テスト(Foraminal Compression Test)
検査法:座位 頭部を上から押しながら正面・左右回旋 理論的根拠:椎間孔が閉鎖され放散痛がある場合、神経根が圧迫されていることを意味する。
〇ジャクソンテスト(Jackson Compression Test)
検査法:座位 頭部側屈 両手で垂直に圧迫負荷(両側) 理論的根拠:側屈に圧迫を加えることで椎間孔が閉鎖、神経根が圧迫されている場合放散痛を引き起こす。
〇肩引き下げテスト(Shoulder Depression Test)
検査法:座位 片方の手で肩を押し下げ、もう片方の手で側屈し頚部を伸ばす。 理論的根拠:検査側の痛みは、神経・血管束に圧迫があることを示唆する。 筋・筋膜の拘縮、硬膜の癒着も考えられる。
〇伸延テスト(Distraction Test)
検査法:座位 両手で頭部を軽く持ち上げ、頚部にかかる重量を除く。 理論的根拠: 痛みがでる場合→筋・筋膜の短縮による伸張痛 痛みがなくなる場合→椎間孔圧迫 小関節包炎が考えられる
〇ジョージテスト(George’s Test)
検査法:左右の血圧測定、左右橈骨動脈(手首の動脈)の蝕知する。 理論的根拠:左右の収縮期血圧(最高血圧)に10mmHg以上の差がある場合→鎖骨下動脈の狭窄、閉塞を示唆する。
〇バレ・リィウー徴候(Bsrr’e-Leiou Sign)
検査法:右または左に顔を向ける、頭を動かすよう指示 理論的根拠:回旋は椎骨動脈の圧迫をもたらす。 目が回る、ふらふらする、目がかすむ、吐き気、眼振など→椎骨動脈症候群を示唆する。
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以上、平元でした!