今回は、腱板損傷について書いていきたいと思います。
〇腱板損傷とは・・・
腱板とは肩の深部についている4つの筋肉の束(肩甲下筋・棘下筋・棘上筋・小円筋)で肩を上げたり、腕を捻じったりするときに働きます。酷使すると、摩耗するような形で部分的に切れてしまうことがあり、これを腱板損傷という。
〇四十肩・五十肩との違いとは・・・
加齢により肩が上がらなくなる四十肩や五十肩は正式名称は「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩の痛みが同様のために、腱板損傷と混同されやすいです。 大きな違いは四十肩・五十肩は筋肉の炎症から関節が拘縮(固くなる)するため、腕・肩を上げれば上げるほど痛みが増します。これに対して腱板損傷は、関節の拘縮がないことが多いので、腕を上げる途中や、上げてから下ろす途中で強い痛みを感じます。腱板損傷でも関節の拘縮を起こす場合もあるので、四十肩・五十肩と見分けがつきにくい場合もあります。
〇原因と症状とは・・・
腱板が損傷する原因には、日常生活の重労働やスポーツなどで肩を酷使した場合と加齢による場合がありますが、どちらも何らかの衝撃が肩に加わることで損傷します。重い物を持ちあげたり・転倒して手をついたり・肩をぶつけるなどがよくあるケースです。また、投球肩による損傷が起こることもあります。 症状は、腕を上げる時に痛みが生じ、肩が上がらなかったり・手を伸ばして物を持つことができなくなり、夜間痛があるのも特徴的です。 レントゲンには腱板の損傷は写らないため、問診・身体所見・検査などを踏まえて診察します。
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以上、平元でした!