今回は鵞足炎について書いていきたいと思います。
鵞足炎とは?
半腱様筋・薄筋・縫工筋の腱が扇状に広がりながら脛骨に付着し、その部分が水鳥の足のような形であることから鵞足と呼ばれています。この付着部を押すと痛みがあり、足に抵抗を加えて曲げさせたり、膝を一杯まで伸ばさせたりすると痛みがでるときは鵞足炎が疑われます。ランニングなどで強く膝を曲げたり伸ばしたりすることによって、鵞足周囲の筋腱と膝の内側の骨(大腿骨や下腿骨)との摩擦が生じ炎症を起こします。
特にキックした膝を曲げて前に引き付ける働きを繰り返すことで、これらの筋肉に緊張が高まりストレスが過剰にかかり炎症が起こりやすくなります。また膝関節外反(膝が内側にはいること)によって疼痛が増悪するため、横方向への動きを多用するスポーツで発症しやすくなります。
膝関節の内側の隙間付近には半腱様筋腱の走行があるため、付着部から腱の走行に沿って圧痛やストレッチの際の痛みを訴えることもあります。この場合には関節の隙間にも圧痛があるため、内側側副靭帯や内側半月板の炎症が直接の原因のこともあり、鑑別診断を行う必要があります。
鵞足炎における症状改善の目的は、下記の3つです。
- 炎症症状の改善
- 膝関節機能改善
- 姿勢、動作の改善
1.炎症症状改善
・アイシング
・ハイボルテージ治療
痛みが生じている部分に熱感や腫張が生じている場合は、アイシングやハイボルテージ治療、電気療法などにより炎症症状への対応を行い、炎症症状の軽減に努めます。
2.膝関節機能の改善
・大腿部の柔軟改善
鵞足部の緊張が高まると、膝関節にねじれが生じます。膝関節のねじれは、鵞足へのストレスをさらに増大するだけでなく膝関節の動きの制限や筋力低下にも影響するため、早期より太ももの過度な緊張を改善し、膝関節の可動性および筋力回復に努めます。
3.姿勢・動作の改善
鵞足炎はランナーの方に多いと言われており、その理由は、走る動作が膝の曲げ伸ばしが多いためです。さらに足首の硬さがある人はつま先が外を向いたり、膝とつま先の向きが違うことによって炎症がおこりやすくなります。屈伸した時に膝が外に向き、つま先も外に向いてしまってないか。走行時に膝が内側に入っていないか、踵(かかと)が外を向いていないか確認し、正しいフォームづくりを行います。
膝と足の向きが真っ直ぐに前を向くように、階段を昇る時・歩く時など日常生活の中で出来るだけ膝と足先が一直線になるように意識づけを行います。
他にも
当院では、骨格,骨盤の歪み・自律神経の調節・脳脊髄液の流れ・首や腰の関節・筋肉にアプローチするなどいろいろな施術をしていきます。
お身体に悩みやがありましたら、ご遠慮なくご相談ください!
※お問い合わせ・ご予約はこちらから
以上、平元でした。